uzu42 のコンセプト

uzu42 に込めたコンセプトをつらつらと書いてみます。

名前の由来

uzu42 の名前の由来は、ちょうど渦(uzu)によって少しかき混ぜられたように見えることから uzu と、そして本当に42キーのキーボードであることから uzu42 と命名しました。

uzu配列

ホームポジションの人差し指キーを中心に左右にも上下にもズラした Matrix Staggered を据えて渦を巻くようにキーを配置しています。

uzu42 を真上から見た画像

全体的には手を軽く握った時の手の丸みを帯びた形状に自然にフィットするように調整しています。それは中指を頂点に山なりにそれぞれ指の長さにフィットするようにしています。

uzu42のホームポジションに指を置いてる画像

Row Staggered のように行によって左右にズラすことによって、左右の運指幅を最小限に抑えるようにしてあります。

親指の行は一般的な19mmピッチではなく、上下のみ20mmピッチに調整しています。親指酷使型のキーマップを利用すると、親指キーを押しながら zxcvb nm,./ などを打鍵することになり、とても窮屈な場面が多かったため、親指キーの行を 1mm 下にしました。実際に 1mm 2mm 3mm 下にしたモックを作って確認したら 1mm 下にしたモックが一番自分に合っていたのでこれを採用しました。

手の親指の付け根

自分の親指の付け根が他の方に比べて内側に出っ張り気味のため、親指キーを扇形に配置するのは合わないということがわかり、今の形に落ち着いています。

この辺はふくさんとDMで会話していて発見した気づきでした。

打ち心地

Matrix Staggered と言うとトリッキーな物理配列と思われるかと思いますが、角度を変えて見ると少しだけ歪んだ Column Staggered に見えてきませんか?

uzu42を手前から見た画像

そう、パット見はトリッキーだけど指を置いてタイピングしてみると思ってたよりまとまっていると感じられる、そんな不思議な配列に仕上がりました。
キートップが斜めに配置されていることに違和感を感じるかもと気にしていましたが、これが全く気になりませんでした。なんで違和感がないのか考えてみたら、普通のキーボードに対してすでに手はハの字型に置いているため元からキートップに対して斜めに打鍵していたから、というのが理由でした。

外形

外形を直線にせずガタガタのままにしている理由は、小指と親指で外側に触れるだけで内側のキーの相対位置を把握するためです。

あと単純にタイトな外形がカッコいいと思ったので。

ロゴ

このコンセプトに合うよう 99designs でロゴデザインを発注しました
赤いロゴアイコンと濃い青のuzuという文字

 

37人のデザイナーから175個ものロゴをご応募いただいてこのデザインに決定しました。
とてもカッコいいデザインがバンバンあがってきて、フィードバックするとまた新しいデザインがあがってきて、の繰り返しでした。英語でやり取りしなければならなかったですが、つたないニュアンスを汲み取ってくれる方が多くとても楽しく進められました。

 

カッコいいロゴができたので Sticker Mule でステッカーも発注しました。

Macbook に uzu42 のロゴステッカーが貼られている画像数に限りがありますが、初めのうちはキットに同梱しようと思います。

プレート

自分は指に強めに力を入れてしまう傾向がありまして、硬いところにずっと打鍵してると関節が痛くなってしまうので銅箔を抜いています。

銅箔がなくなると、PCBはしなるガラス繊維の板になるので、底打ちした後に少ししなりが指先に伝わってきます。

このしなりはシリコンのOリングなどとは全く違う柔らかさを出してくれています。

銅箔を抜くことで、バックライトLEDの光がトッププレートを透過してくれる副作用もあります。

ソケット対応

スイッチは色々と試したいのでソケット対応にしました。
続々と新商品が出たり新たな lube 方法を試したり、キメラスイッチという深い深い沼が待ち構えてるのでソケット対応にしました。

そのうちはんだ付けで固定するタイプの基板を試して、打鍵感がとても違うようでしたらそちらも設計してみたいと思ってますが、それはまた随分先の話かなと思います。

LED

実は LED をはんだ付けする自作キーボードは作ったことがなかったのですが、どうせ作るなら光るやつをと思い uzu42 で LED のはんだ付けデビューをしました。完全にCorne や Helix がかっこよかったせいです。

まとめ

uzu42 をキット販売するのも秒読みの段階です。
まずは BOOTH で販売する予定なので、気になった方はフォローしてウォッチしておいていただけると嬉しいです。

nrtkbb.booth.pm

 

組み立て方はこちらにあります。

github.com